■弁護士に依頼する際の極意(相談編)-弁護士並木

 弁護士を効果的にご利用いただく際の極意を、段階を追って、相談時、委任契約時、依頼案件の継続中、結果とその後の弁護士との関係に分けて書いてみます。

 今回は相談編です。

 最も重要なことは、相談内容をご自身であらかじめ整理し、聞き忘れをなくすことです。できればトラブルに関する事実関係を時系列に整理した文書(メモでも可)を用意していただくと、効果的な相談を受けることができます。

 次に、それら文書や関連する資料をあらかじめお送りいただくと、より効果的な相談を受けることができます。弁護士の予定が立て込んでいることもありますので、できるだけ余裕をもって(なるべく2日ほど前までに)お送りいただけると幸いです。FAXでもメールでも結構です。

 事前の準備によって無駄を省いた相談が可能となり、相談料を安くすることができます。そして、何よりも理解を深め、相談の成果を十分に生かすことにもつながります。

 前後の予定が立て込んでいることがありますので、相談には、ご予約いただいた時間にお越しいただけると幸いです。

 相談は、メモが準備できていればそれに従って面談していきます。弁護士があらかじめ資料等をみているときは、弁護士の質問に答える方が要領のいい相談となるでしょう。

 面談中の録音はお勧めしません。隠し録音は信頼関係を失わせます。

 相談の結果に納得できない、あるいは不安が残る場合には、他の法律事務所を訪ねてセカンドオピニオンを求めてもよいでしょう。

 相談料は、相談前に確認して下さい。個人的な相談の場合には、30分、5000円(税別)が目安です。

 相談時には理解できたと思ったことも、時間がたつと忘れてしまうことがあります。そのようなときは遠慮なく電話等で再確認して下さい。

2017年01月13日|HC通信(ブログ):弁護士 並 木 政 一